2008年04月08日

明日の記憶

かれこれ3ヶ月前に読んだ本

荻原浩の『明日の記憶』

asunokioku.JPG

若年性アルツハイマーによって記憶がだんだんと消えていく50歳のサラリーマンを主人公とした話です。

この本の前半では、仕事をしている主人公の物忘れが激しくなる様が書かれていますが、これくらいの物忘れって自分自身いくらでもあるぞー!と思いながら読んでました。

それがアルツハイマーの兆候。
それから、仕事に家族に楽しい思い出などなど、大事なことを少しずつ忘れるようになり・・・

う〜ん・・・
怖い小説でした。

通勤電車の中で読んでましたが体が何とも落ち着かない変な気分がしました。

でも最近、冗談抜きで、ちょっとした事が思い出せなかったりしてるけど大丈夫かなぁ。
青魚に発芽玄米茶の摂取に心がけないと!
むむむむむ。

このお話では、いろんな問題がおきます。
読んでいて辛くなる場面もあります。
でも、最後のところではホロリと来る綺麗なシーンが描かれています。

しかし、現実問題、こうした病気を持つ家族を抱える身にとっては、きれい事など何一つないのでしょう。

いろいろ考えさせられる本です。
あ、映画化もされたみたいですね。

読みやすい本ですし気が向いたらいかがでしょうか?
posted by F邸のあるじ at 19:30 | 滋賀 ☀ | Comment(8) | TrackBack(0) | 読書

2007年03月28日

『佐賀のがばいばあちゃん』

gabai.JPG

B&Bの島田洋七による、言わずもがなのベストセラー本

書き手のキャラが見えてしまう小説っていうのは、これまでどっちかと言うと敬遠してきました。

でも、がばいばあちゃんの一言を何かで読み聞きして、面白いそうだなぁと思い読んでみることにしました。
(「がばい」とは「とっても」と言う意味だそうだ)

父親を亡くして母親と兄と三人で広島で暮らしていた島田少年は、生活の苦しさ等の理由により、ある日突然佐賀県にあるおばあちゃんに引き取られることになりました。
おばあちゃんの家は、その日の食べ物の確保さえままならないという貧乏な暮らし。
この話は、おばあちゃんとの暮らしの中の様々なエピソードを綴っています。

やはりベストセラーだけあって面白いですよ。

さて、私が気に入った『がばいばあちゃん』の一言を紹介します!


悲しい話は夜するな。
つらい話も昼にすれば何ということはない。


人に気づかれないのが本当の優しさ。本当の親切。

生きていることが面白い。
なりふりかまうより、工夫してみろ。


「暑い」「寒い」とうるさく言うな。
夏は冬に感謝し、冬は夏に感謝しんしゃい。


時計が左に回ったら、壊れたと思って捨てられる。
人間も昔を振り返らず、前へ前へと進め!


あんまり勉強するな!勉強すると癖になるぞ!

今日、明日のことばかり考えるな。
百年二百年のことを考えろ!
孫や曾孫が五百人くらい出来て、
楽しくてしょうがなか。


もし泥棒に入られても、何も盗られるもんはない、
あんまり何もないから、
置いて行ってくれるかもわからんばい。


人間は死ぬまで夢をもて!その夢が叶わなくても、しょせん夢だから。

頭がいい人も、頭が悪い人も、金持ちも貧乏も、
五十年たてば、みーんな五十歳になる。




面白い!なるほど!と言う言葉はありましたか?

言葉の持つ意味自体が面白いというのも勿論ありますし、中には???という言葉もありますが、でも、何というか『がばいばあちゃん』の発想の柔らかさ豊かさが好きです。

時代背景からも古き良き昭和の時代が感じられます。

おばあちゃんの言葉を通じて、島田洋七は我々に忘れてはならない何かを伝えてくれたような気がします。
posted by F邸のあるじ at 12:24 | ムンバイ 🌁 | Comment(10) | TrackBack(0) | 読書

2007年01月22日

手紙

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東野圭吾の「手紙」を読み終えました。

強盗殺人犯である兄を持つ主人公の物語。

兄が強盗殺人犯だとわかって周りの人間の反応が変わってしまいます。

例えば、自分の会社の同僚の兄が殺人犯だと知ったときに、同僚に対して何の偏見もなく差別もなく接することができるでしょうか。

私は本人が犯罪を犯さない限り、何の問題もなく接することができると考えています。
でも、世の中の多くの人はやはり色眼鏡で見てしまうもんなんでしょうか?

初めは主人公の置かれた境遇に同情していましたが、読後1週間近く経ちましたが、もう少し世の中なんとるやろう!と思うようになってきました。
世の中もっといい人がいるよと。
どうなんだろう・・・

ただし、東野圭吾の言いたいことはそれではなく、そういう境遇に置かれたときの心の持ち方、考え方の方ではないかと思います。

そういう意味では、この主人公も最後は納得のいく答を見つけるところまで来ており、決して暗いばかりの話ではありません。

そして最後の場面では涙がホロリ。

バタバタした日常の中での清涼剤。泣ける本いいですね!

テーマは思いけど、東野圭吾の本は本当に読みやすい。
気軽に読めるおすすめの作品です。
posted by F邸のあるじ at 22:16 | ロンドン ☀ | Comment(6) | TrackBack(0) | 読書

2006年12月22日

クリスマス・カロル

私もクリスマスバージョンにしてみました>northinさん

さて、大作「坂の上の雲」の次に何を読もうかとあれこれ考えていたところ、テレビの中で「ディケンズの『クリスマス・カロル』」という言葉を耳にしました。

あ、そう言えばこの本昔読んだなぁと思い出し、本棚の奥の奥から引っ張り出してきて、早速読みました。

xmas__carol.jpg


この時期読むのにふさわしい小作品。
小説というより童話に近い感じ。

強欲でがめつい主人公が、幽霊との出会いを経て心を入れ替えるというお話。

読んでいて、いろんな場面があたたかい炎の向こうに見えるような、そんな感じに包まれました。

キリスト教的な話ではありますが、寒いこの時期に読むと心があたたかくなります。

話は単純で、教訓もある話なので、娘が大きくなったら勧めても良いのですが、ちと訳が今ひとつ。

おそらく相当古い昔に訳したものと思われます。
英語のカタカナ化が進み、英語の授業でいろんな訳し方を習う現代においては少し読みづらかったです(逆に英単語が頭の中にでてくる感じ)。

そこらの本屋で今なお安い価格で売られています。

おすすめです。

クリスマスまであと少しですね。

去年まではクリスマスなんて何一つ意識しませんでしたが、今年はサンタさんデビューします。ケーキも予約しました。

クリスマスを迎える気持ちがいつもと違います。

さてさて、プレゼントに娘が喜んでくれるのか?
ケーキはおいしいのか?
料理は何をつくるのか?

いろんな意味でクリスマスが楽しみです。
posted by F邸のあるじ at 13:41 | ロンドン 🌁 | Comment(8) | TrackBack(0) | 読書

2006年12月20日

坂の上の雲

sakanouenokumo.jpg


読み始めたのは、ちょっと動くだけでも汗ばんでいた頃。

あれから○ヶ月。

通勤電車の行き帰り。出張の行き(帰りはお酒飲むので×)。

お昼休みのちょっとだけ空いた時間。

そして、寝る前の僅かな時間。

文庫本で総数3000ページ以上はあったかなぁ。
1日で読めるページは限られているし、内容も濃いので、読破するのに時間がかかってしまいました。

いろんなところで話題になる本だけに、かねてより是非読んでみようと思ってましたが、なかなか読むきっかけがありませんでした。

それが、昔々の記事のコメントでNむらさんに勧められたのが後押しとなりました。

この『坂の上の雲』、
ご存じの方も多いかもしれませんが、
ときは明治時代、主人公である四国松山出身の秋山好古・真之兄弟の若き日々から日露戦争での活躍まで描いています。
(本の表紙↑を見ると、静かに物語がはじまって次第に戦争へ突入する様子がわかりますね。)

物語や小説というより詳細なデータがたくさん出てくるので
ノンフィクションのような感じを受けます。

前半は、もう一人の主人公、同じく松山出身の正岡子規との交流を中心とした話。
そして、後半では、いろんな時代背景を描きつつ日露戦争へ突入。

前半は、正岡子規の底抜けに前向きな性格に微笑ましさと驚きを感じました。
正岡子規と言えば国語の教科書に載っている不気味な横顔(安田大サーカスの右の人に似てる!?)のイメージがありましたが、この本の中では、そんなイメージとは反対の明るい楽天的な性格が描かれています。
あとがきを読むと、その明るい性格も当時の日本だからこそ有り得たような感じです。
かの「野球」という言葉は正岡子規が作った造語で、それを広めようとしていた場面も出てきました。

後半の日露戦争では、大国ロシアに挑むための、ありとあらゆる努力について書かれています。
軍事力を高めるだけではなく、戦術的な努力、外交の努力等々。

明治時代。まだまだ日本は農業国家で、欧米の大国と比べて物資や人力など圧倒的に不足しているにもかかわらず、それをカバーするべく最大限の努力をしたということです。

そして、帝政ロシアの堕落した内情など、日露のいろんな人の視点や時代背景について司馬遼太郎の考察も含めていろいろと描かれています。

ここでは書ききれないほどいろんなことを感じ、そして学びました。

ただし、あとがきにもありましたが「太平洋戦争での敗戦が国民に理性を与え、日露戦争での勝利が国民に狂気を与えた」という言葉。
そして、あまりにも多くの犠牲を強いたにもかかわらず、結局は講和でのハンコ一つで物事が決まってしまう・・・

最大限の努力を精神力による賜であると履き違えてしまい、その後の暗黒の時代に突入してしまいます。

そういった戦争の空虚さも語ってます。

しかし、日本が明治維新によって近代国家を手に入れ、試行錯誤で国が形づくられている時代に、日本中が国防のために一丸となり、「坂の上の雲」を目指して、体や頭がどうにかなるほど全身全霊に頑張っていたということについて、我々の先輩である日本人の「誠実さ」「勤勉さ」といった国民性を感じた次第です。

この国民性というものが、今の時代にも我々の中にも脈々と流れているんかなぁ。

この作品が、サラリーマンのバイブルとして相応しいという評判ですが、それが何となくわかったような気がします。

個人的には、最後に秋山兄弟の絡みが欲しかったなぁ。
戦後に、あの兄弟がどのように接することになったのか知りたいところです。

・・・

う〜ん、疲れた。

また大作にチャレンジしてみよっと!
読んでいない大作・名作はたくさんあるし、もう一度読んでみたい作品も幾つかあるし。

でも、疲れた。

次はやっぱ軽めの本にしようかしら。
posted by F邸のあるじ at 12:48 | ロンドン ☔ | Comment(8) | TrackBack(0) | 読書

2006年06月13日

男のロマン『秘境駅』

男の子は乗り物が大好き。
誰しもミニカーやプラレールで遊んだことがあるのではないでしょうか?

かく言う私も乗り物大好き人間で、ミニカーやプラレールをはじめいろんなオモチャで飽きもせずよく遊んでいました。

乗り物大好き人間が、くるま派車(セダン)と鉄道派電車に分かれるならば、私はバリバリの鉄道派。今は自分で運転するくるまも好きではありますが、子どもの頃からずーっと一貫して鉄道が大好きです。

小学校の3年生か4年生のころに買った「国鉄駅名全百科」(確かそんな名前だったような気が)は、地図帳とともに私のバイブルでした。本がバラバラになるまで眺めていました。今でもいろんな駅や路線の名前を覚えています。

あぁ、懐かしい。

鉄道でも、都会の鉄道ではなく、田舎のローカル線が大好きです。
乗るのも、眺めるのも、車両も線路も駅も好きなんだなぁ。

草ぼーぼーの中の線路に哀愁を感じます。
人気のないホームや駅舎に愛情を感じます。

北海道の駅が好きで、荒涼とした原野にあるポツンとした駅にロマンを感じてました。

変な小学生です。

変態かもしれません。

さて、世の中には似たような考えを持ち、それをとことん突き詰める方がいらっしゃるようで・・・

先日読み終えた本の著者は、そういった寂れた(利用客のいない)駅に魅力を感じて旅をされています。

牛山隆信さんで、その著書が『秘境駅へ行こう』

秘境駅.jpg


牛山さんはもともと同名のHPを立ち上げており、私もブックマークして楽しんで見てました。この本は、HPの内容を取りまとめたものとなっています。

さて、牛山さんが追い求める「秘境駅」とは・・・

牛山さんの言葉を引用すると
『「利用価値が希薄」な駅、「存在自体が無駄」と思われる駅』
となります。

人が誰も住んでいないところにある駅、駅へ通じる道がなかったりして誰も行くことのできないような駅です。

そんな駅があるのか?と思いますが、それがたくさんあるみたいです。

この著者は、そういった駅を丹念に調べて、実際に現地へ見に行くのを楽しみとされています。

このような秘境駅へ行くには数々の苦労があるようで、そもそも便数が少なく、時刻表とにらめっこしたり、場合によっては鉄道駅なのに鉄道を使わず、最寄りの場所から歩いていったりされています。

牛山さんは、普通に会社勤めされてて、奥さんもお子さんもいらっしゃる身分。それでいて、自分のロマンを追い求める姿勢にジェラシーを感じてしまいます。

あぁ、こうやって書いてると田舎に行って、ローカル線に乗って、いろんな駅を見たくなってきました!

皆さんのご近所に謎の駅ありませんか?
posted by F邸のあるじ at 19:06 | ロンドン | Comment(8) | TrackBack(2) | 読書

2006年05月19日

小ネタ3(宿命)

東野圭吾。
直木賞も受賞して勢いに乗っている作家ですが、もちろんデビュー後から人気も実績もありました。

最近では「白夜行」がドラマ化されて話題になりました。

私の好きな作家でもあります。

今日、読み終えたのが「宿命」

宿命1.jpg宿命2.jpg

裏表紙に書いてあるあらすじを読まず本のタスキの言葉のみを見て購入したため、どんなストーリーでどんな展開になるのか全く予想がつきませんでした。

うん。面白い。こういう展開になるとは!

人気作の「白夜行」は読後感がどうとかいろんな論議を呼んでおりますが、この作品に関してはホントに良い感じのスッキリした読後感が得られます。

東野作品はどれも読みやすく、この作品も例外ではありません。
話のロジックもわかりやすく、意外性も持ち合わせております。

400ページ足らずなので、アッという間に読めます。
通勤の友、寝る前の友に東野作品いかがですか?
posted by F邸のあるじ at 00:13 | ロンドン ☀ | Comment(7) | TrackBack(0) | 読書

2006年04月04日

魍魎の匣

京極夏彦の『魍魎の匣』(「もうりょうのはこ」と読みます)という本を読みました。面白かった!

蕷蕾の匣1.jpg


右斜め下ごらんのとおり分厚い本です。
文庫本で1,060ぺージもあります。
レゴの人形を置きましたが、参考にしずらいですね。
4〜5cmはあります。普通の文庫本の2〜3倍の厚さ!

蕷蕾の匣2.jpg


最近、3分冊にしたバージョンも売っているそうです。
そりゃ、これだけの厚さの本を持ち歩くのは大変です。人より体力のある私でも大変でした。

電車の中では、右手にカバン、左手に文庫本というスタイルで読んでいます。
この分厚い本でも、このスタイルを貫いて読んでおりましたが、さすがに重たくて持ちづらくて左手がアホになりかけました。
さらに、しおりも左手に持ちながら、本のページを捲るときも左手を使います。そんな不安定な体勢で読んでいるので、この本を読み終えるまでに、しおり2枚と電車の切符を1枚無くしてしまいましたもうやだ〜(悲しい顔)

さて、この京極夏彦は平成15年の下期に直木賞を受賞しております。
京極夏彦には、いろんなこだわりがあるようで、

◆まずは先程も書きましたが、作品は長いが分冊にしないというこだわり。
◆もう一つがレイアウトのこだわり。文章がページを股がない。

2点目はネットを見てたらわかったことですが、普通の書物では一つの文章がページを跨ぐこと、すなわち文章を読みながらページを捲ることはよくあることだと思います。しかし、京極作品にはそのようなことがありません。必ずページの終わりは文の終わりとなっております。

すごいこだわりです。

話の内容や感想については、ネタばれ防止の観点から書きませんが、とにかく面白かった!
分厚い本ですが、各ページに無駄がない。
すごい美しく緻密な構成のストーリーとなっています。
読みやすい上に引き込まれるストーリーは絶品です。

話の雰囲気も表紙の写真のようにおどろおどろしい雰囲気で、猟奇的・怪奇的な場面も数多く登場しますが、でも登場人物の軽妙なやりとりにニヤっと笑ってしまう場面もたくさん登場します。
読み応え十分の楽しい小説でした。

京極夏彦には、さらに分厚い本がありますので、近々チャレンジしたいと思います。

あ、でも京極夏彦を読んでみようと思われた方は、一作目の「姑獲鳥の夏」から読むことをお勧めします。ちなみに、この「魍魎の匣」は第二作です。


左手に負担のかかる分厚い本を読んだので、
今は薄目の本を読みながらリハビリをしているところです^^
posted by F邸のあるじ at 09:05 | ロンドン ☀ | Comment(16) | TrackBack(0) | 読書

2006年02月14日

屁理屈抜きで面白い!

これまであまり書いていない読書ネタです。(唯一の記事はこちら

電車での通勤、昼休みで時間が余ったときなどは、いつも本を読んでいます。
良く読むジャンルは、純文学やミステリーかな。

好きな作家は・・・あまた

純文学の世界では、
ドストエフスキー、ヘッセ、山本周五郎、夏目漱石、武者小路実篤、志賀直哉、安部公房・・・

ミステリーでは
海外モノでは、クリスティ、クィーン・・・
最近の日本モノでは、宮部みゆき、天童荒太、浅田次郎、東野圭吾、帚木蓬生・・・

世にはいろんな職業がありますが、小説家ってホントに凄いなぁと頭が下がります。
100回生まれ変わっても自分にはなれないと思います。
もちろん筆の力は言うに及ばず。そして、いろんな立場の人間を創造し、舞台背景について膨大な取材をして、そしてドラマ・ストーリーを構築していく・・・
こんなこと私には絶対できません。

特に、私の好きなミステリー小説は話の辻褄合わせが重要になってきます。いろんな伏線を張って、それが最後にどんでん返しとなって話を収束させなければなりません。
話は逸れますが、ミステリーの中でも古典的な推理小説には犯人探しに重きをおいたものが多いですが、理系出身の私はパズルを解くような謎解きモノの小説も大好きです。
こういうストーリーを作るには豊かな想像力と非常に緻密な構成力が必要です。
凡人の私には到底無理なことです。

さて、いつものように前置きが長くなりましが、先日読み終えた小説が、もう屁理屈抜きで面白い小説(某巨大掲示板のスレッドのタイトルを借用しました)でした。

宮部みゆき『模倣犯』です。

昨年の末に文庫版が登場しました。
全5巻。総ページは2,500ページ超!?
大作で長〜いお話ですが、そのストーリーの面白さから次から次へとどんどん引き込まれていきます。ページをめくるのが楽しくて、寝る時間も惜しいくらい続きが読みたくなります。

模倣犯.jpg


話の中身・感想については一切語りません!(今後読まれる方のために)
でも、ホントに面白かった。
もし読まれる方がおられましたら、本の裏表紙に書いてあるあらすじを読まないことをお勧めします。ストーリーにからむことも書いてありますから(これってどんな小説でもそうですけど)。何の予備知識も無しで一気に読んでください!

宮部みゆきって、どの作品も面白いです(面白い以外の言葉が出てこない^^;)。
筆力があるんでしょうね。
また、面白い本本があればこの場で紹介したいと思います。
posted by F邸のあるじ at 12:55 | ロンドン ☁ | Comment(17) | TrackBack(0) | 読書

2005年11月10日

小さき者へ


「子を思う 親の心は日の光 世より世を照る 大きさに似て」


『小さき者へ』有島武郎


泣けました。

短編です。昼休みに読みました。
単純な感想ですが、自分も家族や子どものために頑張ろうと思いました。

以前、この短編を読んだのは大学生のとき。
何も感じなかったんか、全然覚えていない。

短いながらも泣き所いっぱい(泣かせるだけの小説ではありませんが)。
でも、自分も親として色々感じるところ、思うところがある。


行こう、そして出来るだけ私たちの周囲を淋しさから救うために働こう。私はお前たちを愛した。そして永遠に愛する。それはお前たちから親としての報酬を受けるためにいうのではない。お前たちを愛する事を教えてくれたお前たちに私の要求するものは、ただ私の感謝を受取って貰いたいという事だけだ。


後半あたりは自分の親のこともチラチラと思い浮かべながら読んだ。

斃れた親を喰い尽して力を貯える獅子の子のように、力強く勇ましく私を振り捨てて人生に乗り出して行くがいい。


さて、うちの娘は何をするのも頼りないし、情けないお人。
いつの日か勇ましい姿を我に見せてくれたまへ!


行け。勇んで。小さき者よ。

posted by F邸のあるじ at 12:59 | 滋賀 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 読書

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